迷信~私の流儀

「霊柩車が通る時は親指を隠せ」など、
おかしな迷信を信じなくなったのはいつからだろうか。

今やダンディの代表格でもある私も子供のころは素直であった。
「ご飯を残すと目がつぶれる」と言われたことを信じ、
自分の茶碗だけでなく3合炊いてある炊飯器をご飯粒一粒残さず食べていた。

それも毎日。

そのおかげで強靭でかつセクシーな肉体と胃袋を手に入れた。
この迷信は私の流儀と進化したとも言えよう。

そもそも、迷信や占いの類には科学的根拠など何もない。
人間の性格をたった4つの血液型で分類?バカバカしい。

星座で今日の運勢が決まる?甚だ可笑しい。
人間の行動はそんなに単純ではないはずだ。

*****

2月某日、翌日に久しぶりの船釣りを控え、私の心は浮き足立っていた。
目的地は三重・熊野。

もちろん師匠中田さんとの釣行である。

ひとつ懸念があった。
3日ほど前から、予定日である明日の天気がすこぶる悪いのである。
どうやら雨に加えて風も吹くという。

波風があると船酔いの心配はもちろんながら、雨で体も冷える。
2月の極寒の時期に、寒さと吐き気のダブルパンチは私とて辛い。
これは非常に心配である。
しかし悪いものには目を背け、その時を待った。

そして集合時間の夜21時を待たずして師匠からの電子文字にて叩き付けられた現実。

出 船 中 止 

無情な4文字が私の心を深い海の底へ沈める。

いくら波が来ようと私は奮い立つ。
いくら雨が来ようと私は払い落とす。
いくら寒かろうが心は熱い。

しかし出船しなければ何もできないではないか。
この悔しさ憤り悲しさ怒り苦しみ悶々とした感情は一体何にぶつければいいのだ。

師匠はまぁいつものことだ、と笑っておられた。

いつものこと・・
そう、師匠は俗にいう「雨男」とされている。

確かにどんな時でも天気が悪い。
楽しみにしている釣りなど、初めから雨のつもりで準備するほうがいいらしい。
初めのころは雨だけを降らせていたお天道様も、師匠の折れない心に対抗してか、
近頃では大雪・台風・春一番などの災害レベルの雨を降らしてくるらしい。

そうか・・この人のせいだったのか・・
私は全てを理解した。
同時に胸のつかえが全てとれたのだ。

もう怒りなどない。
むやみに壁を蹴飛ばし、器物破損などの犯罪行為に手を染めることもないだろう。

私の負の感情さえ全てを包み込む存在。
荒れた天気の似合う男。
非常にカッコいい男である。

しかしながら・・4月10日。
次の演奏会の日取りであるが、ぜひともその日だけは晴れてほしいものである。

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*****

さて、釣りが中止になり、仕方ないので師匠ととりあえず集合して釣具屋を徘徊。
のち24時頃にカツとじ定食を食する、という暴挙を働いた。

もちろん、米粒は一粒も残さないのが私の流儀である・・。

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