新連載!「ブラス!ウィンド!コンフォーコ!」

「これから憧れの場所での学園生活が始まる!」

そう心踊る気持ちを抑えながら校門をくぐる。

私は音出 奏(おとだし・かなで)、高校一年生。
この春、晴れて桃北高校に入学してきた。

中学の時、お父さんの影響でジャズに没頭していたので、勉強は得意じゃなかった。
だけど、頑張って勉強して、なんとか希望の高校に入れたんだ。

もちろん部活にも入った!

部活のセンパイたちは厳しくも優しい人たちばかり。
その中でも、なつきセンパイは一番上手くて、しかも部員をまとめることもできて、とても尊敬できるひと。

一番の憧れのセンパイで、センパイみたいになりたいと思って必死に練習してる。

でも、なかなか思った通りにでなくて最近つまらなくなってきたんだ……

とある放課後……

「おつかれ!かなで!」

「あっ、なつきセンパイ!」

「かなで、最近楽しくなさそうだね。」

「はい、練習はするんですが、思った通りに出来なくて。」

「わかるよ、かなでと同じ時期にそんなことあった。スランプってやつだね。」

「えっ、センパイあんなに上手いのに。」

「フフッ、誰だってそんなことあるよ。」
「かなで、スイングするとき前に前にって思わない?」

「……はい、いい音がなっても前へ飛ばないんで、もっと遠くへって思うんです。」

「そうだね、かなでは前へ飛ばしたいがために、前を向くクセがある。」
「それで肩が開いちゃって力が逃げちゃってるんだよ。」

「えっ!!」

「前へ飛ばしたい気持ちは分かるけれど、その気持ちが先行しすぎているよ。」

「なつきセンパイ……」

「もう、しょうがないな。今日から練習付き合ってあげるよ。」

なんと、その日から憧れのなつきセンパイとのマンツーマンでの練習が始まったんだ!

……。

…………。

………………。

いろいろ苦労はあったけど、今、なつきセンパイの思いを胸に甲子園の土を踏んでいる!

(気持ちひとつで何事も変えられる)

心の中でそう呟き、後輩たちを引き連れホームに整列する!

僕たちのプレイボールはこれからだ!

ご愛読ありがとうございました!
バスクラ吉田先生の次回作にご期待ください!!

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